しんちゃんは……もう、描いて貰えないのでしょうか……

長野・群馬県境の荒船山で発見された身元不明の遺体が臼井儀人さんと断定されました。

そのニュース速報が番組の上に白文字のテロップで表示されたとき、私は行列のできる～～～を見ていました。

その上の速報が告げる事実と、バラエティー番組のあまりにもかけ離れた温度差に、思わず笑ってしまいました。
その後すぐに、『どっきりですっ!!!』って表示されると思いましたから。


でも、
何度も
何度も

そのニュース速報が表示されていく事実を認識したときに、何も感じられませんでした。
もちろん、10日間行方不明なこと、臼井先生が向かった山で身元不明の遺体が発見されたことで、その可能性もうすうす考えていました。


それでもっ!!!

こんなに悲しいものなのかと、思いました。
いてもたっても、いられなくて、思わず、ペンをとっていました。

ニュースを見て、こんなに悲しいと思ったこと今までにありませんでした。
人が死んで、涙を流すこと今までありませんでした。
この悲しみを表現するのは、もう、絵を描くことしかないと思いました。

もう、臼井先生の描いたクレヨンしんちゃんを見ることはできません。
その、思いを一身にぶつけました。


おもえば、マンガで笑うということを教えてくれたのは、臼井先生のマンガでした。

子供のころから、読んでいて、たまにえっちな表現があって、あの頃のオレには分からなかったけど。

でも、クレヨンしんちゃんが大好きでした。
あの、かわいらしいキャラクターたちが大好きでした。
だからオレは、





臼井先生のご冥福を心からお祈りします。